今回はメディアでも取り上げる回数が増えてきましたピンクのシューズ。
かなりちまたを騒がせているナイキ最速シューズ
実際に有名選手が相次いでピンクのヴェイパーフライを使用することから1分1秒でも早く走りたいと思い購入を検討するユーザーが非常に増えています。
実際マラソンユーザーが簡単に導入して合うものなのか調査してみました。
ヴェイパーフライとは
このシューズはメーカーナイキの
「ヴェイパーフライネクスト%」という長距離を走ることに特化されたシューズです。
もちろんただのシューズではなく他とは違う大きな特徴をもっているのです。
そして何よりすごいのは、走りのプロがみんなこの靴を履いているということです。
マラソン日本代表確定選手の75%が使用
東京五輪の代表に内定した男女4人のうち3人が【ヴェイパーネクストフライ%】を着用しています。
男子 中村匠吾選手 ・ 服部勇馬選手 女子 鈴木亜由子選手
また箱根駅伝でもかなりの人数がこのピンクのシューズを履いていました。
なぜこんなトップアスリートがこぞって同じ靴を履いているのでしょうか。
ヴェイパーフライの特徴
ヴェイパーフライは2017年7月20にナイキから発売されたランニングシューズです。
当時は前身モデルとしてヴェイパー フライ 4%として発売されました。
ランナーの間では発売当初から人気でしたが、昨今ついに一般人も「なんだこれは」と認知されるようになってきました。
大きな特徴はその厚底の部分です。
一見走る上では厚すぎるかに思えるその部分は「軽さ」、「クッション性」、「反発力」を追い求めた結果の「速さ」なのです。
厚底=歩きにくい=走りにくそう
というイメージをぶっ壊したシューズ
ヴェイパーフライがおすすめの理由
何といってもこのカーボンプレートの存在と軽さが大きな特徴です。
実際今までカーボンプレートを採用したランニングシューズがありませんでした。
でもそもそも反発を利用したシューズは競技でOKなの?
調べてみました。
競技用靴
2より抜粋
競技者に不正な付加的助力を与えるものであってはならない。
競技用靴への仕掛け
6. 競技者は、靴の内側、外側を問わず、靴底の規定の厚さを増すような効果があったり、前項で述べたタイプの靴からは得られない利益を与えたりするような仕掛けをしてはならない。
日本陸上競技連盟競技規則/第二部 競技会一般規則 第143条
一見ここからはカーボンプレートがすでにNGのように感じられますが、
判断するのはIAAF(ワールドアスレチックス 陸上競技の国際競技連盟 )ですので現在まではOK、NGの判定がされてなかった状態です。
そしてタイムリーにもそんな議題が出てきました。
IAAF世界陸連がヴェイパーフライを禁止とする可能性がある
2020.01.15未明にイギリスのメディアが発表しました。
このニュースは瞬く間に国内でも拡散され注目を浴びることとなりました。
この背景には
- 誰もがそのシューズを履くことが出来ない点
- ここ3年間の上位記録保持者の大半がこのシューズによってもたらされている点
が挙げられます。
実際に大会に出るのは実業団のプロでしょ?
3万円程のシューズなら訳なく買えるのになんで履けないの?
このような疑問が出てくるかと思いますが、
スポーツ選手はメーカーと専属で契約を結んでおります。
今回の例だと
ナイキのヴェイパーフライはすごい!
だから俺もそれを履けば記録が出るかもしれない。
しかし他メーカー(競合)とスポンサー契約を結んでいる以上はその靴を履くことが出来ず、スポンサーの開発した靴や専用モデルを使用しなければ行けないということになります。
つまり履きたくても履けない選手がいる中で公平に競技ができていると言えるのか。
という点が問題になるわけですね。
ヴェイパーフライは初心者ランナーは履いてもいいのか
ということでしたがこれはトップアスリートの世界の話です。
ここからは私もそうですが、履けばほぼ確実に早くなるという魔法の靴を履かずにいられますか?
という話になってきます。
子供にもヴェイパーフライを履かせたい
実際にヴェイパーフライを自分の子供に履かせている親御さんがかなり増えているようです。
※現在ヴェイパーフライはかなり高騰しております。2019.01
⇒現在では若干落ち着きましたがそれでもサイズがなかったり人気モデルは4万円程度します。
初心者には向かない可能性もあり。
あなたが走る時、特に長距離を走ろうと思ってランニングをします。
そのイメージをまずしてみましょう。
ここで重要になってくるのが「爪先から地面につく」か、「かかとから地面につく」か
さぁあなたはどちらだったでしょうか。
大多数の人は「かかとから地面につく」はずです。
これは学校でもそう教わってきたし、その方が安定するのです。
試しにかかとから着地する走り方をしばらくしてみるとかなりふくらはぎに負担がかかるのがわかると思います。
一般的に短距離走→つま先、長距離走→かかと
から着地するのです。
ヴェイパーフライはつま先から着地する想定の構造
ヴェイパーフライは見ての通り非常に厚底です。
女性は凄くイメージしやすいと思いますが、ヒールのある靴をかかとから着地させようとするとどうなるでしょうか。
バランスをくずして足首を捻りやすいのです。
これがヴェイパーフライを初心者にすすめない理由です。
履く人はどんどん進む、タイムが早くなる。すごく素敵な話ですよね。
でもいきなりやってしまうと足首を痛める可能性が本当に高いのです。
じゃあ初心者はヴェイパーフライを履くなということ?
履くなとは申しません。
履く前に少しずつ慣らしていきましょう。あなたの体を守るために。
でもいままでいきなりかかと着地をしていたのに
つま先着地なんてできるの?
仰るとおりです。
なので中間から始めてみてはいかがでしょうか。
つま先とかかとの中間 土踏まずのあたりから着地するイメージ
※出来るだけ普通の運動シューズで行いましょう。ヴェイパーフライはこの後で。
そのイメージが出来てくれば、つま先にも重心を移動しやすくなります。
そしてふくらはぎに筋肉痛を感じ始めれば走り方が少しずつ変わってきたと実感してもいいでしょう。
いよいよヴェイパーフライデビューです。
ヴェイパーフライは何処で買えるのか
ここまでしっかり記事を読んでいただいたあなたは購入を検討してみましょう。
しかし注意してください。
2020.01時点ではナイキHP以外での注文はかなりの待ち時間がありましたが現在ではHPからの購入も可能なようです。
⇒ナイキHPでヴェイパーフライネクストの価格をチェックしてみる(公式)
欲しいサイズやデザインがない場合はAmazonや楽天でチェックしてみましょう。
とは言え3.4万だとなかなか手が出ない・・・
そんなあなたに【ズームフライ】と言う選択肢を
こちらであれば価格も段違いで安い(1万円前後)のですが、最大の魅力であるカーボンプレートも厚底もあります。
では何がヴェイパーフライと違うのか。
ズームフライとヴェイパーフライの比較
それでは早速ヴェイパーフライとズームフライの比較をしていきましょう。
ヴェイパーフライ | ズームフライ | |
底の厚さ | 5cm | 4cm |
カーボンプレート | あり | あり |
重さ | 230g | 260g |
価格 | 30,000円 | 14,000円 |
ランナーの中ではトレーニングはズームフライ、レースはヴェイパーフライと使い分けをする人が多くいるようです。
厚さや重さに大きな違いがありますが、初心者ランナーにはまずズームフライを通してつま先着地の感覚を把握してもらってヴェイパーフライへステップアップすることをおすすめします。
まとめ
ヴェイパーフライの凄さを感じていただけましたでしょうか。
最後に内容を復習します。
- 【ヴェイパーフライ】は走りのプロがこぞって履いている
- 厚底なのにとても走りやすい
- カーボンプレートが特徴
- 走り方が通常のシューズと異なるので注意は必要
- 厚底による足首捻りには注意
- 現在では公式サイトでも購入が可能
- 金額的に厳しければ【ズームフライ】と言う選択肢もアリ
マラソンでヴェイパーフライを検討する場合は急いでヴェイパーフライにするよりも、厚底カーボンプレートの凄さをまず感じるため
⇒ズームフライから試してみてはいかがでしょうか。
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